【株式市場】日銀の「ETF倍増」開始など言われ日経平均は後場上値を追う

株式

◆日経平均の終値は1万6254円89銭(171円78銭高)、TOPIXは1282.99ポイント(11.01ポイント高)、出来高概算(東証1部)は22億7559万株

チャート15 8月4日(火)後場の東京株式市場は、トヨタ自動車<7203>(東1)が前引け値に比べてひと声高く始まり上値を追うなど、主力株が強く始まった。日銀が先の金融政策会合で決定したETF(日経平均連動ファンドなどの上場投信)の買い入れ倍増が奏功し始めたとの見方があり、日経平均は大引けにかけて187円01銭高(1万6270円12銭)まで上げて反発となった。半面、東証マザーズ指数と日経JASDAQ平均は小安い。

 引き続き四半期決算の好調だった銘柄や材料株が選別物色され、後場はダイセル化学工業<4202>(東1)タムラ製作所<6768>(東1)が一段ジリ高となり、紙幣印刷機の小森コーポレーション<6349>(東1)は天皇陛下が8日にもテレビ出演かといった観測などを受けて思惑買い拡大。モバイルファクトリー<3912>(東マ)は9月末に株式分割を予定することもあり活況高。極楽湯<2340>(JQS)は閑散期の4~6月の業績が意外に好調とされて一時ストップ高。

 東証1部の出来高概算は22億7559万株(前引けは9億9757万株)、売買代金は2兆4633億円(同1兆5658億円)。1部上場1970銘柄のうち、値上がり銘柄数は1159(同830)銘柄、値下がり銘柄数は717(同1013)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした指数は24業種(前引けは18業種)になり、値上がり率上位の業種は、証券・商品先物、海運、非鉄金属、鉄鋼、ゴム製品、保険、鉱業、輸送用機器、倉庫・運輸、銀行、その他金融、などとなった。

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