【注目の決算】電算システムは「下期偏重型」になり通期は2ケタ増益の見通し

株式市場 銘柄

■「情報サービス」は一部に反動減あるが下期の負担減り利益率向上へ

 情報処理サービスや収納代行サービスなどの電算システム<3630>(東1・12月決算)の第2四半期決算(2016年1~6月、連結)は、売上高が前年同期比4.4%増加して147億7700万円となり、営業利益は同12.0%減少して4億900万円、純利益は同0.6%増加して2億8700万円となった。

 ただ、お中元・お歳暮を中心とするギフト処理や決済イノベーション事業などは7~12月の下期に乗ってくるため、業績動向は「下期偏重型」になる。2016年12月期の業績見通しは2ケタ増益を据え置き、売上高を前期比8.8%増の315億円、営業利益は同21.9%増の12億7000万円、純利益は同22.7%増の8億1000万円とした。下期は、フィリピンでの提携事業の本格化など新たな展開も上乗せされてくる。

 2016年1~6月期は、「情報サービス事業」では、前年同期に計上した地方公共団体向け大型機器販売とSI・ソフト開発案件の反動減などがあり、部門売上高は73億6200万円(前年同期比0.3%減)となった。しかし、SI・ソフト開発は、保守案件の立上げによって発生した損失引当処理を上期に行っているため、下期の負担が減り利益率が向上する見通しだ。さらに、下期には検収案件が増加する見通しであり、売り上げ、利益の押し上げに寄与する見通しだ。

 また、「収納代行サービス」は、地方自治体を含む新規取引先の獲得が順調に推移し、それに伴い3月までの売上の月毎の前年同期比での伸び率は、大きな変動も無く順調に推移した。収納代行サービス事業の部門売上高は74億1400万円(前年同期比9.6%増)となった。「下期も引き続き安定した伸びが続くと想定」(会社側)されている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■400ccクラスの定番「CB400スーパーフォア」もランクイン!  バイク王&カンパニー<337…
  2. ■特殊詐欺の新たな手口、国際電話や金融機関を装う詐欺が多発  トビラシステムズ<4441>(東証プ…
  3. ■玄米茶・緑茶・ほうじ茶の3種を揃えると大谷選手のバッティングシーンが完成  伊藤園<2593>(…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■関税不安の裏で進む金市場の静かな熱気  トランプ関税による世界同時不況懸念が強まり、金先物価格が…
  2. ■トランプ政権の暴走がもたらすリスク回避の波  こんな言い方をしたら今の若い市場参加者の方々にはイ…
  3. ■関税応酬が金融市場を直撃!パンデミック以来の暴落規模に  2025年4月4日、ニューヨーク株式市…
  4. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  5. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  6. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る