インフォメーションクリエーティブの第3四半期は増収大幅増益

■今期最終利益は01年9月期の過去最高である2億61百万円を大幅に上回る見通し

 インフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)の第3四半期は増収大幅増益となった。

 今期16年9月期第3四半期は、売上高53億75百万円(前年同期比7.3%増)、営業利益3億87百万円(同69.2%増)、経常利益4億18百万円(同51.8%増)、純利益2億66百万円(同90.7%増)であった。大幅増益となった一因として、第3四半期まで発生すると予想されていた研究開発費の一部が第4四半期にずれ込んだことを挙げている。そのため、通期業績予想は、当初予想を据え置いている。

 しかし、当社の前期の第3四半期業績を見て分かるように、第4四半期(7月~9月)の利益構成比率は高い。例えば、売上高17億86百万円に対して、営業利益98百万円、経常利益1億05百万円、純利益67百万円であった。

 ところが、今期の第4四半期(7月~9月)の業績予想では、売上高20億58百万円に対して、営業利益39百万円、経常利益46百万円、純利益27百万円を見込んでいる。売上高の割には利益が少ない。研究開発費を見込んでいるからであろう。

 ちなみに、今期16年9月期業績予想は、前期比で、売上高9.4%増、営業利益30.7%増、経常利益22.2%増、純利益41.7%増と最高益更新を見込んでいる。

 安定路線から事業拡大路線に切り替え、今期最終利益は01年9月期の過去最高である2億61百万円を大幅に上回る見通しであることから、PER(予)10.83倍、PBR(実績)0.88倍、配当利回り2.9%は評価不足といえる。

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