【業績でみる株価】ロックペイントの17年3月期第1四半期は大幅営業増益で通期増額余地

 ロックペイント<4621>(東2)が8月8日発表した17年3月期第1四半期連結業績は大幅増益だった。通期は横ばい予想を据え置いたが、第1四半期の進捗率が高水準であり、通期増額余地がありそうだ。株価は600円台でのボックス展開だが、好業績を評価してレンジ下限から反発が期待される。

■第1四半期大幅増益、通期横ばい予想だが増額余地

 8月8日発表した17年3月期第1四半期連結業績は前年同期比0.7%減収だが、利益は2.6倍営業増益、24.3%経常増益、5.6%最終増益だった。車両塗料分野や建築塗料分野の需要がやや低調だったが、高付加価値製品の拡販や原材料価格下落などで売上総利益率が大幅に改善した。営業外では為替差損益が悪化した。

 通期会社予想は据え置いて3.7%増収、1.4%営業増益、1.4%経常増益、2.6%最終増益としている。横ばい予想だが、通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が24.1%、営業利益が38.8%、経常利益が27.3%、純利益が26.0%と営業利益進捗率が高水準である。通期増額余地がありそうだ。

■株価はレンジ下限から反発期待

 株価は概ね600円台でのボックス展開だが、調整一巡感を強めている。好業績を評価してレンジ下限から反発が期待される。

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