【業績で見る株価】モロゾフは17年1月期第2四半期累計および通期予想を増額修正

■ボックス上放れて上げ足速める可能性

 モロゾフ<2217>(東1)は30日、12円高(2.82%高)の438円と続急伸した。8月29日、17年1月期第2四半期累計および通期業績予想の増額修正を発表。7月29日に続いて2回目の増額修正だ。株価は高値圏ボックス展開だが、増額修正を好感してボックス上放れが期待される。上げ足を速める可能性があり、15年8月高値も視野に入りそうだ。

■17年1月期第2四半期累計および通期予想を増額修正

 17年1月期第2四半期累計(2~7月)業績予想については、前回予想(7月29日に増額修正)に対して売上高を50百万円、営業利益を1億70百万円、経常利益を1億70百万円、純利益を1億60百万円増額した。修正後は売上高が前年同期比3.1%増の139億円、営業利益が同2.1倍の9億60百万円、経常利益が同81.8%増の10億20百万円、純利益が同82.1%増の6億30百万円となる。

 ナッツ類など原料価格の下落、生産性の向上で売上原価率が想定以上に改善し、販売人件費や経費も想定を下回り、大幅増益予想となった。通期予想については前回予想に対して売上高を据え置き、営業利益を1億70百万円、経常利益を1億70百万円、純利益を1億60百万円増額した。第2四半期累計の利益増額分を上乗せした形であり、通期は3回目の増額の可能性があるだろう。

■株価は高値圏ボックス上放れ期待

 株価は年初来高値圏420円~440円でボックス展開の形だが、増額修正を好感してボックス上放れの展開が期待される。上げ足を速める可能性があり、15年8月高値475円も視野に入りそうだ。

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