【Newsで一枚】協立情報通信の長谷川浩常務取締役

【東京証券会館で15年2月期・第3四半期決算説明の記者会見】

■協立情報通信は今2月期に50周年で増配、創業者の思いが形となり業績飛躍、次はオリンピック時に売上100億円へ

 協立情報通信<3670>(JQ・売買単位100株)の長谷川浩常務取締役管理部長(写真)は、まず概要について語った。

「当社はパートナーである日本電気、NTTドコモ、オービックビジネスコンサルタント及び日本マイクロソフト等の製品・サービスを融合し、中堅・中小企業を中心に情報インフラ、情報コンテンツ、情報活用教育の3つの分野を統合した経営情報ソリューションサービスをワンストップで提供しています。また、NTTドコモの一次代理店である(株)ディーガイアの代理店としてドコモショップ運営、個人を対象に携帯電話等の店頭販売のほか法人顧客にスマートフォン、タブレット等、スマートデバイスの活用をはじめとしたモバイルソリューションを提供しています。第3四半期はソリューション事業が3.2%増収、モバイル事業が16.3%増収で全体としては前年同期比12.2%増収、営業利益では89.6%増益となりました」と好決算について語った。

とくに、利益の伸びが大きいのは、従業員数の増加を押さえる中でスタッフのスキルアップによる効果が大きいということだ。

設立50周年ですねと尋ねると、

「今期が50周年に当たっています。今期の期末配当を普通配当50円に記念5円を加え55円とします。経営情報ソリューションの提供で企業の元気と発展に貢献するという創業者の思いを形にすることができたと思います」と語る。創業者の佐々木茂則氏は岩崎通信機の出身。

今2月期通期は売上5.0%増の56億200万円、営業利益15.7%増の2億4800万、1株利益115.7円の見通し。

次は、売上100億円が目標になると思いますが、いかがですか。

「東京オリンピックや平成28年に運用が開始されるマイナンバー制度が控えているなど事業環境には恵まれていますので社内的な目標ということでは2020年頃に100億円にはもっていきたいと思っています」ということで、これから成長ピッチが速まる。

株価は昨年来高値が2258円(今年1月5日)、同安値は1513円(昨年5月21日)で直近22日は2101円。期末一括配当55円に対する利回りは2.61%と高い。PERは18.1倍。

2013年2月の上場時につけた高値5700円からの調整は完了している。業績向上をバックに上場後高値から安値1513円までの下げ幅に対する、「半値戻し」に当たる3606円どころが目標となろう。

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