ティー・ワイ・オーの16年7月期連結業績は、増収ながら減益

■売上高は、第2四半期以降常態に戻り、5期連続の増収

 ティー・ワイ・オー<4358>(東1)の16年7月期連結業績は、増収ながら減益となった。

 売上高は、第2四半期以降常態に戻ったことで、既存ブランド、新子会社が貢献したことで5期連続の増収となった。

 利益面では、第1四半期の出遅れに加え、役員退職慰労金制度廃止に伴う特別損失1億94百万円を計上したことで、最終利益は大幅減益となった。

 16年7月期連結業績は、売上高298億98百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益14億64百万円(同22.3%減)、経常利益12億96百万円(同28.3%減)、純利益5億16百万円(同53.9%減)であった。

 財務面においては、M&A実施により長期借り入れを行ったものの、借入金の返済により有利子負債は27億25百万円(前年同期28億円)と減少している。また、純資産は61億51百万円(同57億59百万円)と増加している。従って、自己資本比率は前期末の38.2%から0.2ポイント改善し38.4%となっている。

 なお、同日に休眠中であった当社の連結子会社であるリン・フィルムズを通じ、平成28年10月3日よりPR事業の営業を本格的に開始することを決議した。また、これに伴い、商号を「株式会社TYO パブリック・リレーションズ」へ変更する。中長期的に売上高30億円、営業利益3億円程度(営業利益率10%)を目指すとしている。
 
 当社は、平成29年1月4日をもって株式会社AOI Pro.との共同持株会社設立(株式移転)による経営統合を行う予定である。また、事業年度の末日を現行の7月31日から12月31日に変更することも予定している。そのため、今期業績予想について、合理的な算定が現時点では困難であることから、業績予想の見通しについては未定としているが、業績予想の発表が可能となった段階で速やかに公表する方針。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る