パシフィックネット 第2四半期業績は過去最高と今期も好業績が見込めることから、株価の反発が予想される
- 2015/1/26 08:09
- 株式投資News
■23日の株価は502円と底値圏
中古PC・携帯電話の引取回収・販売事業のパシフィックネット<3021>(東マ)の23日の株価は502円と底値圏で推移しているが、第2四半期業績は過去最高と今期も好業績が見込めることから、株価の反発が予想される。
14日、場中発表の今期15年5月期第2四半期連結業績は、売上高22億36百万円(前年同期比23.1%増)、営業利益1億51百万円(同19.7%増)、経常利益1億61百万円(同16.9%増)、純利益1億05百万円(同29.1%増)の好業績であった。
しかし、株価については、13日の引け値563円から55円安の508円と大幅下落となった。要因としては、第2四半期が好業績であったのに、通期業績予想の上方修正が控えられたことが挙げられる。
22日開催された決算説明会で、同社代表取締役社長上田満弘氏は、「第2四半期の業績は、上場以来の過去最高の業績でした。しかし、大体私どもの業績は下期型です。2月、3月、4月、5月に売上のピークを迎える傾向にありますので、上期にこの様な数字を達成出来たことを喜んでいます。」と語っている。
過去3年間の第2四半期売上高の通期売上高に対する進捗率を調べてみると、12年48.7%、13年47.5%、14年44.7%と少しずつ進捗率が低くなっている。ほぼ下期型といえる。ところが、今期の予想では、52.6%となることから、今期の通期売上高は控えめな数字といえる。
同社の事業は、引取回収・販売事業、レンタル事業に2事業に分けられる。事業別の売上高、営業利益は、引取回収・販売事業19億59百万円(同23.4%増)、1億46百万円(同29.2%増)、レンタル事業2億77百万円(同21.5%増)、04百万円(前年同期12百万円)であった。
引取回収・販売事業は好調であったが、レンタル事業が20%超の増収でありながら減収。レンタル事業の減益については、顧客基盤拡大のための先行投資によるもので、通期では増益が見込まれる。また、昨年12月の選挙のレンタルニーズは旺盛であったことから、第3四半期の業績に追い風であったものと予想される。
15年5月期通期業績予想は、売上高42億53百万円(前期比4.8%増)、営業利益3億円(同5.4%増)、経常利益3億11百万円(同1.2%増)、純利益1億71百万円(同6.3%減)を見込んでいるが、上方修正も期待できる
株価を週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、一方では500円近辺が下値支持線の形となっている。好業績に加え、3%台の配当利回りも支援材料であり、出直りの展開だろう。