【株式評論家の視点】インソースは5期連続最高益更新、国際ビジネスサポートとの業務提携に期待感

株式評論家の視点

 インソース<6200>(東マ)は、本年7月21日に東京証券取引所マザーズに上場。講師派遣型研修、eラーニング・映像制作事業(インナープロモーション事業)、システム販売事業(ITサービス事業)、就労移行支援事業(福祉事業)、各種コンサルティング(人事評価制度構築・人財育成体系構築・CS調査など)、ダイバーシティ・グローバル推進支援、研修一括受託を展開している。

 ますます顧客ニーズが高まる若年層向けのスキルアップと働く意欲の醸成に焦点を当てた研修の提案や、職場のダイバーシティ化を推進するためのプログラム開発などに力を注ぎ、今の組織課題に即した教育サービスの提供に尽力しているほか、講師派遣型研修に加えて、公開講座を利用した個別人材育成策を提案し、企業向け割引パックの拡販を行うとともに、人事サポートシステム「Leaf」を活用した人材育成マネジメントを提案することで、総合的な人材育成プランの提供を推進している。

 8月19日に2016年9月期業績予想と配当予想の上方修正を発表済みで、通期売上高は従来予想の27億9700万円から29億3000万円(前期比20.9%増)、営業利益が同4億0500万円から4億6000万円(同15.0%増)、経常利益が同4億5000万円から4億5700万円(同14.8%増)、純利益が同2億5400万円から2億8000万円(同17.6%増)になる見通し。配当は同期末一括4円から5.5円(同1.5円増)を予定している。

 民間企業向けの講師派遣型研修事業および、公開講座事業が8月9月の受注件数において計画を上回って推移していることから、5期連続での最高益更新予想をさらに上乗せする見通し。

 株価は、7月21日に公開価格520円を55.8%上回る810円で初値をつけた後、7月26日高値1092円と上昇。9月6日安値652円と調整後はモミ合っている。同社は、社会人向けの研修を年間9,800回以上、公開講座を年間3,100回以上の実績があり、8月2日に43か国語の語学講師を派遣する株式会社国際ビジネスサポートと講師派遣に関する業務提携についての基本契約書を締結。2020年の東京オリンピック開催を控え、外国人客への対応はもちろん、外国人スタッフとともに働くケースなど、急速なグローバル化に対応できる人材の育成が急務となっていることを踏まえ、国際ビジネスサポートとの提携によて英語はもちろん、中国語・韓国語・タイ語など世界各国43か国語の中から、顧客ニーズに合わせた講師のアテンドが可能になり、高い成長が見込まれる。650円どころを下値として固めつつあり、ここからの押し目はリバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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