【銘柄フラッシュ】ALBERTなど急伸し新規上場のバリューデザインは好発進
- 2016/9/26 17:08
- 株式投資ニュース
26日は、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)が1.4%安などと大手銀行株が軒並み軟調になり2日続落。日銀が9月21日に発表した総合的な金融政策では短期金利のマイナス金利は据え置いたため副作用の懸念は拡大しなかったものの、長期金利の指標となっている満期まで10年程度の国債の利回りについては現在のマイナス水準からプラスマイナスゼロ%前後まで引き上げるとしたため、長期金利に限っては「金利の高め誘導」(価格は値下がり誘導)になってしまうとされ、手控える動きがあった。
東証1部の値上がり率1位は、さが美<8201>(東1)となり、資本参加に意欲を示す投資ファンド・アスパラントグループの買収価格1株56円に対し別の投資ファンド・ニューホライズンキャピタルが同70円での買収を提案したもようと伝えられ、思惑が広がりストップ高の39.0%高。
同じく2位はリニカル<2183>(東1)の7.2%高となり、日経平均採用の主力株が重いため材料株物色の一環としてバイオ株物色が再燃した中で、小野薬品工業<4528>(東1)の4.2%高と同じ関西銘柄とされて注目再燃との見方。3位は虹技<5603>(東1)の6.8%高となり、マンホールのふたなどの大手で「電線地中化」「無電柱化」などのインフラ整備が9月28日開会の東京都議会で採り上げられる期待などが言われて出直りを拡大。
その小野薬品工業<4528>(東1)は今年のノーベル賞候補に挙げられている本庶佑・京都大学名誉教授の研究成果によって抗がん剤「オプジーボ」の開発につながったとされてノーベル賞関連株とされ4.2%高の3日続伸。ニチレイ<2871>(東1)は好業績への期待や円高への耐性などが見直されて5.5%高となり高値を更新。
イトーヨーギョー<5287>(東2)も「電線地中化」「無電柱化」などのインフラ整備が9月28日開会の東京都議会で採り上げられる期待などが言われて18.1%高。ネポン<7985>(東2)は台風災害特需などに加え、ロシアに対する経済支援の話が出ると動意づく習性ありとされて12.7%高となり戻り高値。キーウェアソリューションズ<3799>(東2)は本日上場のバリューデザイン<3960>(東マ)が好発進のため同レベルの評価なら一段高とされて9.8%高。
26日新規上場のバリューデザイン<3960>(東マ・売買単位100株)は前場、買い気配のまま初値がつかず、後場13時29分に公開価格2040円の2.1倍の4315円で初値がついた。その後4420まで上げ、大引けは3900円となった。
アキュセラ・インク<4589>(東マ)は急騰・急落後の戻り相場が6月下旬に終わった後ペンペン草も生えない小動き相場が続いてきたが、バイオ株物色の再燃に乗るとされて22.9%高。ALBERT(アルベルト)<3906>(東マ)はAI(人工知能)応用の最新事例などに関するセミナーを9月29日に開催とされて22.8%高。大和コンピューター<3816>(JQS)は「農業のIT化」に積極的とされロシアに対する経済支援の話が材料視されて20.4%高。エージーピー<9377>(JQS)は新電力関連事業で大手商社との提携が言われてストップ高の19.5%高。日本色材工業研究所<4920>(JQS)は化粧品の研究開発でアジア地域からの引き合い旺盛との見方あり12.4%高の高値更新となった。