【業績でみる株価】日本フィルコンは16年11月期の営業利益予想を増額修正、1月の年初来高値試す

■下値固めが完了して戻り歩調

 日本フィルコン<5942>(東1)は4日、17円高の505円まで上げて、変わらずをはさんで3日続伸している。10月3日発表した16年11月期第3四半期累計(12~8月)の連結業績は大幅営業増益だった。そして通期営業利益予想を増額修正した。株価は下値固めが完了して戻り歩調だ。

 16年11月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比6.3%増の203億73百万円、営業利益が同37.9%増の14億64百万円、経常利益が同18.4%増の14億47百万円、そして純利益が同19.7%減の12億46百万円だった。純利益は前年同期の特別利益に計上した退職給付制度改定益が一巡して減益だが、電子部材・フォトマスク事業の好調が牽引して大幅営業増益だった。

 そして通期の売上高および営業利益予想を増額修正した。修正後の通期連結業績予想は、売上高を15億円増額して前期比6.2%増の270億円、営業利益を2億50百万円増額して同8.4%増の15億円、経常利益は据え置いて同11.2%減の14億円、純利益は据え置いて同21.5%減の12億円とした。電子部材・フォトマスク事業における太陽光発電システム設備販売が期初計画を上回るため、営業減益予想から一転して営業増益予想となった。経常利益と純利益については、為替差損や固定資産撤去費計上などを考慮して据え置いた。

 株価は安値圏400円~450円近辺でのボックス展開から上放れの形となり、9月30日と10月3日には489円まで上伸し、4日は17円高の505円まで上げて、変わらずをはさんで3日続伸している。下値固めが完了して戻り歩調の展開だ。営業利益増額修正を好感して1月の年初来高値513円を試す展開が期待される。

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