サンコーテクノは、無機系注入方式カートリッジ型の『サイズミックエコフィラー』を開発し、10月より本格発売

■作業環境に配慮された製品として注目が高まっており、今後需要は拡大していくものと想定

 サンコーテクノ<3435>(東2)は、無機系注入方式カートリッジ型の『サイズミックエコフィラー(商品名)』を開発し、10月より本格発売した。

サイズミックエコフィラーは、あと施工アンカーの接着系アンカー(無機系)に分類される。接着系アンカーには有機系・無機系があるが、有機系は可燃性で臭いやVOC(揮発性有機化合物)ガスが発生することから、各種工事現場で使用が制限される傾向にある。一方、無機系はセメント系の材料を使用しているため、不燃性で臭いやVOCガスの発生がなく、作業環境に配慮された製品として注目が高まっており、今後需要は拡大していくものと想定される。しかしながら、無機系では練り混ぜ等の作業管理が多いという課題が残されていた。

 こうした市場動向をふまえ、サイズミックエコフィラーの開発に着手し、モニタリング(試験施工)を繰り返した後、課題を解決したことから、本格発売に至った。

 既存の無機系製品に比べて、定量管理された独自の配合材料と簡単な練り混ぜ方(特許出願中)により、安定した製品品質を実現した。接着系アンカーとして十分な付着力を発揮すると同時に、横向き・天井向きの注入でも材料のダレが少なく、アンカー筋の挿入時の抵抗も少ないため、太径・長尺のアンカー筋でも手でスムーズな挿入が可能であり、現場での施工効率の向上が期待できる。

今回発売したサイズはSE-550(容量:550cc)の1サイズ。市場の反響に応じて、今後バリエーションの拡充を図る。
 なお、初年度の年間売上目標は2,000万円を目指すとしている。

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