【引け後のリリース】富士重工「アイサイト」搭載車が予防安全性能で最高評価

■国交省など実施の予防安全性能アセスメントで3車種が40点満点

引け後のリリース、明日の1本 富士重工業<7270>(東1)は26日、同社独自の運転支援システム「アイサイト」を搭載するインプレッサ「SUBARU XV」が国土交通省と独立行政法人、自動車事故対策機構(NASVA)の予防安全性能アセスメントで満点(40点満点)を獲得し、最高評価であるJNCAP「先進安全車プラス(ASV+)」に選定されたと発表した。証券界でいえば債券などの「最高格付け」を獲得した形になった。

 発表によると、予防安全性能アセスメントの評価点は40点満点で、衝突被害軽減制動制御装置(AEBS)[対車両]と車線逸脱警報装置(LDWS)の試験を行い、2点以上の場合は「先進安全車(ASV)」、12点以上の場合は「先進安全車プラス(ASV+)」として選定される。

 スバル車は、「アイサイト」を搭載するインプレッサ「SUBARU XV」が40点満点で「ASV+」に選定さたほか、レヴォーグ「WRX S4」も40点、レガシィアウトバック「B4」も40点で「ASV+」に選定された。これまで評価が実施されたすべての「アイサイト」搭載車種で「ASV+」に選定されており、アイサイトの予防安全性能の高さが実証されたとした。

 「アイサイト」は、ステレオカメラにより実現した5つの機能を備えたスバルの運転支援システムで、人の目と同じように前方の対象を左右のカメラで立体的に環境を把握し、クルマだけでなく歩行者や自転車なども識別し、対象との距離や形状、移動速度を正確に認識することができる。「もしも」の事故に備えた運転支援システムが特色で、販売台数20万台を突破している。

 富士重工業の26日の株価終値は4307.5円(38.5円安)となり小反落だった。ただ、昨年12月8日に4617.0円まで上げて配当権利などを調整した後の上場来高値に進み、引き続き高値圏で堅調に推移している。円安基調を受け、4~9月の決算発表時に通期の前提為替を104円に見直したが、それでも足元の為替は118円前後のため、14円の為替差益が乗ることになり、業績を押し上げる期待が強い。

スバルXV

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