【株式評論家の視点】バリューデザインは目先の売り一巡感、リバウンド狙いで買い妙味

株式評論家の視点

 バリューデザイン<3960>(東マ)は、9月26日に東京証券取引所マザーズに上場した。「アジアNo.1のプロセッシングカンパニーを創る」を経営ビジョンに、サーバー管理型プリペイドカードシステムを提供。国内ハウスプリペイドカード事業でトップシェア。この7月26日をもって、10周年を迎え、6月末で国内・海外計500社、48,239店舗へサービスを展開している。

 バリューカードのサービスとして、国内最多の実績とノウハウを駆使し、導入企業様の目的・課題に合わせ、サービス設計、プロモーションプランを提案。国内外のカード工場との提携契約により、多種多様なデザインのカードを安価に提供。オペレーションマニュアル・Q&A集の提供をはじめ、店舗スタッフへの教育・研修をフォロー。顧客ニーズに合わせ、VPNや専用線、クレジットカードネットワークを使用したネットワーク接続を可能にするシステムサポート。資金決済法対応手順から、規約対応、会計運用を考慮した業務フローの構築。国内「ギフトカードモール」接続に対応しているほか、自社運営販売サイトと法人販売ルート等、戦略的な流通チャネルを提案している。

 前2016年6月期業績実績は、売上高が16億3100万円(前の期比31.2%増)、営業損益が1億8800万円の黒字(同1億7600万円の赤字)、経常損益が1億6300万円(同1億8700万円の赤字)、最終損益が1億5000万円の黒字(同5億5000万円の赤字)と黒字転換着地。

 今17年6月期業績予想は、売上高が22億5400万円(前期比38.2%増)、営業利益が2億5100万円(同33.5%増)、経常利益が2億3600万円(同45.2%増)、純利益が2億2300万円(同48.7%増)を見込んでいる。調達資金はシステム投資などに充てる予定。

 株価は、9月26日に公開価格2040円を2.1倍上回る4315円で初値をつけた後、同日高値4420円と上昇。10月5日安値3500円と短期調整したが、出直る気配となっている。9月27日にセレスと三井住友フィナンシャルグループのセディナが9月30日から発行する国際ブランド付きプリペイドカード「POINT WALLET VISA PREPAID」に、ブランドプリペイドカード発行管理システムを提供したことを明らかにしており、今後の展開は注目される。目先の売りは一巡した感があり、リバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る