【業績でみる株価】ベルクは17年2月期第2四半期累計2桁増益で通期増額余地

 埼玉県中心に食品スーパーを展開するベルク<9974>(東1)が10月5日発表した17年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績は2桁増益だった。通期予想は据え置いたが増額余地がありそうだ。株価は高値圏モミ合いからやや水準を切り下げたが、好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

 17年2月期第2四半期累計の連結業績は、営業収益が前年同期比7.6%増の952億50百万円、営業利益が同12.3%増の49億28百万円、経常利益が同11.4%増の50億89百万円、純利益が同22.9%増の32億07百万円だった。既存店が好調に推移(既存店売上103.6%、既存店客数101.4%)した。セミセルフレジ導入に伴う11店舗の改装や店舗オペレーションの効率化なども寄与して2桁増益だった。

 通期予想は前回予想(4月11日公表)を据え置いて営業収益が前期比3.3%増の1869億86百万円、営業利益同2.4%増の86億12百万円、経常利益が同1.2%増の88億94百万円、純利益が同10.2%増の57億78百万円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.9%、営業利益が57.2%、経常利益が57.2%、純利益が55.5%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

 株価は高値圏4000円~4500円近辺でのモミ合いから下放れの形となってやや水準を切り下げたが、9月中旬の直近安値圏3500円台から切り返しの動きを強めている。日足チャートで見ると25日移動平均線を突破した。そして週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。調整が一巡したようだ。好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

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