【業績でみる株価】ノダの16年11月期第3四半期累計は大幅増益、14年1月高値を試す
- 2016/10/9 08:31
- 業績でみる株価
木質系住宅建材メーカーのノダ<7879>(東2)が10月7日発表した16年11月期第3四半期累計(12~8月)の連結業績は大幅増益だった。通期予想は再増額余地がありそうだ。株価は14年1月高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開だろう。これを突破すれば04年高値が視野に入る。
16年11月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比8.2%増の473億51百万円で、利益は営業利益が同8.3倍の25億36百万円、経常利益が同4.1倍の25億57百万円、純利益が同4.4倍の15億73百万円の大幅増益だった。住宅建材事業が同5.3%増収、同2.1倍増益、合板事業が同13.8%増収、同11.1倍増益と好調だった。住宅建材事業では新製品・新シリーズ投入も寄与した。合板事業では15年5月稼働した新合板工場も寄与して、国産針葉樹合板が大幅伸長した。
通期の連結業績予想は前回予想(7月13日に増額修正)を据え置いて、売上高が前期比4.2%増の633億円、営業利益が同2.7倍の30億円、経常利益が同91.8%増の30億50百万円、純利益が同97.9%増の20億40百万円としている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.8%、営業利益が84.5%、経常利益が83.8%、純利益が77.1%と高水準である。通期予想に再増額余地がありそうだ。
株価は年初来高値圏700円近辺でモミ合う形だが、週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が追いついてきた。日柄調整が完了した形だ。指標面の割安感が強く、好業績を評価して9月の年初来高値756円、さらに14年1月高値766円を試す展開だろう。これを突破すれば04年高値が視野に入る。