【業績でみる株価】トランザクションは16年8月期が計画超の大幅増収増益で、17年8月期も2桁増益予想
- 2016/10/10 12:20
- 業績でみる株価
雑貨の企画・製造・販売を展開するトランザクション<7818>(東1)に注目したい。10月7日発表の16年8月期連結業績は計画超の大幅増益だった。そして17年8月期も2桁増益予想である。株価は上場来高値更新の展開だ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開だろう。
16年8月期の連結業績(9月28日に増額修正)は、売上高が15年8月期比16.5%増の119億41百万円で、営業利益が同95.2%増の10億45百万円、経常利益が同95.8%増の10億30百万円、純利益が同3.1倍の6億99百万円だった。オリジナル雑貨製品において主力製品のエコバッグやタンブラー・ボトルの販売が好調に推移した。VAPE(電子タバコ)事業などの新規事業も伸長した。販管費の計画的支出なども寄与して計画超の大幅増収増益だった。
17年8月期の連結業績予想(10月7日公表)については、売上高が16年8月期比7.4%増の128億20百万円、営業利益が同13.3%増の11億84百万円、経常利益が同14.6%増の11億80百万円、純利益が同10.8%増の7億74百万円としている。新規事業のVAPE事業やモレスキン事業の伸長にも注力する方針だ。配当予想は年間16円(期末一括)で連続増配となる。
株価は16年8月期連結業績予想の増額修正を好感して9月28日に上場来高値1944円まで上伸した。その後は利益確定売りで上げ一服の形だが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価する流れに変化はなく、目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開だろう。