【業績でみる株価】IGポートは17年5月期第1四半期黒字化、VR関連で注目

 IGポート<3791>(東マ)が10月14日発表した17年5月期第1四半期(6~8月)連結業績は黒字化した。株価はVR関連で急伸した9月の年初来高値から一旦反落したが、好業績を評価して再動意の可能性があるだろう。

 17年5月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比29.4%減の12億54百万円、営業利益が1億01百万円の黒字(前年同期は6百万円の赤字)、経常利益が83百万円の黒字(同17百万円の赤字)、純利益が16百万円の黒字(同41百万円の赤字)だった。映像制作事業で受注を絞り込んだため大幅減収だが、出版事業の好調が牽引して黒字化した。版権事業における映画マスターの減価償却費減少も寄与した。

 通期の連結業績予想は前回予想(7月15日公表)を据え置いて、売上高が前期比9.0%減の72億90百万円、営業利益が同13.4%減の3億61百万円、経常利益が同8.5%減の3億69百万円、純利益が同36.2%増の2億31百万円としている。

 なお9月15日には、TVアニメーション「ブレイブウィッチーズ」の体験型バーチャルリアリティコンテンツ「ブレイブウィッチーズVR(仮)」制作決定を発表している。Oculus Rift、HTC Vive、PlayStationVRへの展開を検討し、配信地域も全世界を予定している。

 株価はVR関連で急伸した9月16日の年初来高値1568円から一旦反落したが、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返す動きだ。好業績を評価して再動意の可能性があるだろう。

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