東宝は下押し「君の名は。」大ヒットによる業績予想の増額がカラ振り

東宝

■営業・経常・純利益とも一転増益だが本来の増益軌道に戻った程度との見方も

 東宝<9602>(東1・売買単位100株)は18日、3245円(70円高)で始まった後3050円(125円安)と下押す始まりになった。17日の取引終了後に第2四半期決算(2016年3~8月、連結)と17年2月通期予想の増額修正を発表。映画「君の名は。」の予想を超える大ヒットなどが伝えられたが、上値の重い始まりとなった。

 2月通期の連結業績見通しは営業・経常・純利益とも従来予想を41%から48%引き上げ、前期比では3項目とも一転増益に転じる見通しとした。ただ、純利益を見ると、増額した結果、5期連続で最高を更新することになり、本来の増益軌道に戻った程度との受け止め方もあるようだ。

 株価は9月26日に年初来の高値3430円をつけており、今朝、好決算にもかかわらずこの高値から遠ざかる値動きとなったため、目先筋の売りも入り混じっているとの見方が出ている。

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