【業績でみる株価】三重交通グループホールディングスは17年3月期第2四半期累計の利益予想を増額修正、通期利益にも増額余地

 三重交通グループホールディングス<3232>(東1)は10月18日、17年3月期第2四半期累計(4~9月)利益予想の大幅増額修正を発表した。通期利益予想にも増額余地がありそうだ。株価は6月安値から徐々に下値を切り上げている。増額修正を評価して戻りを試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(5月12日公表)に対して売上高を15億円減額して前年同期比1.4%減の455億円、営業利益を7億円増額して同13.1%減の24億円、経常利益を7億円増額して同16.6%減の23億円、純利益を4億円増額して同22.0%減の16億円とした。

 売上高は、不動産業において販売戸数が計画を下回り、石油製品販売事業においてガソリン等の販売価格下落の影響で計画を下回ったが、利益面では、バス事業における16年4月からの路線バスICカード導入に伴うバスカード販売終了によって一時的な収益減少があったものの、生産性向上効果などで利益が計画超となり、減益幅が縮小する見込みだ。

 通期の連結業績予想は前回予想(5月12日公表)を据え置いて、売上高が前期比10.0%増の1060億円、営業利益が同3.3%増の48億円、経常利益が同0.4%増の45億円、純利益が同2.4%増の31億円としている。通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高42.9%、営業利益50.0%、経常利益51.1%、純利益51.6%である。期初時点で下期偏重の計画だったことを考慮すれば利益進捗率が高水準であり、通期利益予想にも増額余地がありそうだ。

 株価は6月安値341円から徐々に下値を切り上げている。週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなり、26週移動平均線突破の動きを強めている。増額修正を評価して戻りを試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る