【話題株】昭和電工は大引け間際に大きく下げ夕方にドイツ企業の子会社化を発表

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■7月から4割高、相場が調整を欲していたとすれば3分の1押しは達成

 昭和電工<4004>(東1・売買単位100株)は20日、大引け間際の20分間ほどで急激に軟化し、結局6%安の1295円(79銭安)で終った。

 日経平均やTOPIXは高値引けだったため「何だろう」「何かあるのでは?」と注目する市場関係者がいた中で、同社は16時にドイツに本社を有する炭素・黒鉛製品メーカーの子会社の全株式を取得し子会社化すると発表。本当のところは不明だが、「ひょっとして、これが早耳情報となって大引け間際に出回ったのではないか」といった勘繰り・憶測を抱く参加者が出ている。

 この結果、値動きとしては、7月から直近まで4割近く上げてきた相場の中で初めて25日移動平均を割り込み、テクニカル上は上昇基調の一服を示唆するような形になった。もし調整相場に転じるとすれば、調整メドは、4割近く上げてきた上げ幅約400円の3分の1押しの水準(1260円前後)、あるいは半値押しの水準(1195円)などが挙げられる。
 
 ただ、仮に、7月からの4割高相場が調整を欲していたとすれば、今回の大引け間際の下げによって3分の1押しの水準はほとんど達成したことになる。ドイツ企業の子会社化の話はマイナス材料ではないとの見方もあり、このまま下げ続けるとの見方は少ない感触がある。

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