【業績でみる株価】ケルは17年3月期第2四半期累計を増額修正して減益幅縮小

 電子機器向けコネクタが主力のケル<6919>(JQ)は21日、44円高の719円まで上げて急伸している。20日に17年3月期第2四半期累計の増額修正を発表した。減収減益幅が縮小する見込みだ。株価は安値圏でもみ合う展開だが下値固め完了感を強めている。増額修正を好感して反発展開が期待される。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は前回予想(5月11日公表)に対して、売上高を60百万円増額して前年同期比7.9%減の45億60百万円、営業利益を85百万円増額して同41.1%減の3億25百万円、経常利益を1億円増額して同36.5%減の3億50百万円、純利益を90百万円増額して同29.8%減の2億50百万円とした。

 注力市場の受注が好調に推移し、製造経費・販売経費の節減も寄与して減収減益幅が縮小する見込みだ。なお通期予想については、第3四半期以降の市場動向が不透明として据え置いた。ただし上振れ余地がありそうだ。

 株価(10月1日付で2株を1株に株式併合)は、安値圏650円~700円近辺でモミ合う形だが、下値固め完了感を強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、650円近辺が下値支持線のようだ。第2四半期累計の増額修正を好感して反発展開が期待される。

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