【株式評論家の視点】トレンダーズは大幅業績回復見通し、保ち合い上放れを期待

株式評論家の視点

 トレンダーズ<6069>(東マ)は、2000年の設立以来、マーケティング会社として累計1200社を超える幅広い業界の企業に、リサーチからプロモーションまであらゆる領域におけるマーケティングソリューションを開発・提供している。

 主に自社メディアを軸に効果的な情報拡散を図る「メディアマーケティング」、SNSのインフルエンサーを活用する「SNSマーケティング」、企業の外国人向けプロモーション・販促を支援する「インバウンド&アウトバウンドマーケティング」、SNSを使ってギフトを贈るECサービス「ソーシャルギフト(Anny)」の4つのサービスを事業展開している。
 
 今2017年3月期第2四半期業績予想は、売上高が8億8300万円(前年同期比37.1%増)、営業損益が1100万円の黒字(同3800万円の赤字)、経常損益が1000万円の黒字(同6400万円の赤字)、最終損益が1200万円の黒字(同1900万円の赤字)と黒字転換着地。

 今17年3月期業績予想は、売上高が21億5000万円(前期比43.9%増)、営業利益が1億6000万円(同5.7倍)、経常利益が1億6000万円(同8.9倍)、純利益が1億円(同2.1倍)と大幅回復を見込んでいる。配当予想は期末一括7円継続を予定している。

 株価は、今期大幅回復見通しを手掛かりに7月25日に年初来高値911円と上昇した後、13週移動平均線をサポートラインに三角保ち合いを形成している。メディアマーケティングは、同社メディアである「ソーシャルトレンドニュース」のタイアップ広告が増加。SNSマーケティングはInstagramを活用したマーケティングの引き合いが増加し、第1四半期営業利益は第2四半期計画を上回り好調。インバウンド&アウトバウンドマーケティングにおいては、企業の外国人向け販促ニーズに応える新たなマーケティングサービスを開発・提供しているほか、ソーシャルギフト(Anny)においては、先行投資の期間と位置づけ、商品ラインナップの拡充などのサービス強化を推し進めており、今後業績に貢献する見通し。11月14日に予定される第2四半期決算の発表を機に上放れする可能性はあり、押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る