富士通は中国レノボとパソコン事業の戦略提携検討など好感し後場一段高

株式市場 銘柄

■通期業績は為替前提を円高方向に修正したが営業利益などは据え置く

 富士通<6702>(東1・売買単位千株)は27日13時に第2四半期決算(2016年4~9月累計、連結)と中国レノボとのパソコン事業における戦略提携の検討などを発表。株価は直後から一段高となり、8%高の598.0円(42.2円高)まで上げて年初来の戻り高値を更新した。

 第2四半期決算は営業・税前・純利益とも黒字に転換した。3月通期の見通しは、下期の為替前提レートを円高方向に見直して米国ドル105円、ユーロ115円、英国ポンド140円としたことにより、売上高に相当する売上収益を7月段階の予想から1000億円減額して4兆5000億円(前期比では5.0%減)としたが、営業利益など他の項目は据え置いた。

 中国レノボとのパソコン事業における戦略提携の検討については、グローバル市場に向けたPCの研究・開発・設計・製造に関する戦略的な提携について検討を進めているとし、詳細は決定次第発表するとした。

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