【業績でみる株価】福島工業は17年3月期第2四半期累計と通期予想を増額修正、一転して増収増益予想

 福島工業<6420>(東1)は11月1日、17年3月期第2四半期累計(4~9月)および通期連結業績予想の増額修正を発表した。いずれも減収減益予想から一転して増収増益予想となった。そして通期予想には再増額余地がありそうだ。株価は自律調整が一巡して7月の上場来高値に接近している。増額修正を評価して7月高値を試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は前回予想(5月11日公表)に対して、売上高を46億35百万円増額して前年同期比16.113.2%増の376億19百万円、営業利益を8億46百万円増額して同9.6%増の40億03百万円、経常利益を6億83百万円増額して同4.8%増の39億33百万円、純利益を7億73百万円増額して同4.6%増の26億25百万円とした。

 コンビニ業界再編による改装案件が増加してコンビニ向けショーケースの売上が増加した。また出店意欲の高い外食チェーンの新規出店や改装が増加して汎用業務用冷凍冷蔵庫の売上も増加して、売上高・利益とも計画を上回る見込みとなった。

 通期の連結業績予想は、売上高を55億96百万円増額して前期比4.7%増の771億15百万円、営業利益を6億22百万円増額して同1.6%増の77億円、経常利益を4億63百万円増額して同0.5%増の77億10百万円、純利益を6億08百万円増額して同1.8%増の50億68百万円とした。第2四半期累計の増額幅に比べると下期を保守的に見込んでいる形だが、通期予想には再増額余地がありそうだ。

 株価は自律調整が一巡して切り返し、10月26日には3610円まで上伸して7月の上場来高値3735円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドの形だ。増額修正を評価して7月高値を試す展開だろう。

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