【注目銘柄】日本電技は3日続伸、業績予想と配当予想の増額修正を評価

注目銘柄

■7月の上場来高値試す

 空調計装・産業計装工事の日本電技<1723>(JQ)は4日、75円高の1870円まで上げて3日続伸している。2日発表した17年3月期第2四半期累計業績は黒字化した。そして通期業績予想と配当予想の増額修正も発表した。通期は減益予想から一転して増益予想となった。株価は7月の上場来高値から反落したが、自律調整が一巡し、増額修正を評価して上値を試す展開だろう。

■17年3月期通期の業績と配当を増額修正

 17年3月期第2四半期累計の非連結業績は、売上高が前年同期比25.7%増の100億33百万円、営業利益が1億43百万円(前年同期は3億91百万円の赤字)、経常利益が1億70百万円(同3億67百万円の赤字)、純利益が1億07百万円(同2億58百万円の赤字)だった。空調計装関連事業が24.0%増収、産業計装関連事業が42.0%増収と、いずれも好調に推移し、各利益とも黒字化した。

 通期業績予想は前回予想(5月11日公表)に対して、売上高を5億円増額して前期比6.6%増の275億円、営業利益を2億50百万円増額して同6.0%増の29億円、経常利益を2億50百万円増額して同5.2%増の29億30百万円、純利益を1億80百万円増額して同9.7%増の19億80百万円とした。減益予想から一転して増益予想となった。原価低減努力も寄与する。

 配当予想は前回予想の年間67円(第2四半期末5円、期末62円)に対して、期末6円増額して年間73円(第2四半期末5円、期末68円)とした。前期の年間66円との比較では7円増配となる。予想配当性向は29.8%となる。

 株価は7月の上場来高値1994円から反落したが、9月の直近安値1610円から切り返しの動きを強めている。自律調整が一巡したようだ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。業績予想と配当予想の増額修正を評価して上値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る