【業績でみる株価】ジョリーパスタは17年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増益、通期業績と配当予想も増額修正

ジョリーパスタ

 パスタ専門レストランを展開するジョリーパスタ<9899>(東2)が11月7日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の非連結業績は計画超の大幅増益だった。そして通期業績予想と配当予想を増額修正した。株価は年初来高値圏で堅調に推移している。増額修正を好感して上値を試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の非連結業績は、売上高が前年同期比6.3%増の90億78百万円となり、営業利益が同39.3%増の6億88百万円、経常利益が同39.1%増の7億07百万円、純利益が同52.9%増の4億33百万円の大幅増益だった。

 期初計画(5月11日公表)に対して売上高は57百万円、営業利益は1億65百万円、経常利益は1億79百万円、純利益は1億26百万円、それぞれ上回った。既存店売上高が104.4%と好調に推移し、エネルギーコスト低減や営業費見直し徹底などの効果も寄与した。店舗展開は新規出店2店舗、退店1店舗で、期末店舗数は合計227店舗(ジョリーパスタ226店舗、その他1店舗)となった。

 通期の非連結業績予想については、売上高を57百万円増額して前期比7.0%増の179億92百万円、営業利益を1億65百万円増額して同32.0%増の10億54百万円、経常利益を1億79百万円増額して同29.1%増の10億79百万円、純利益を1億26百万円増額して同47.1%増の6億42百万円とした。第2四半期累計の増額分を上乗せした形だが、修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.5%、営業利益が65.3%、経常利益が65.5%、純利益が67.5%と高水準である。既存店の好調も考慮すれば通期予想に再増額余地がありそうだ。

 配当予想は第2四半期末を50銭増額して4円とした。年間ベースでは前期比1円増配の8円(第2四半期末4円、期末4円)となる。予想配当性向は20.0%となる。

 株価は9月27日に年初来高値1312円まで上伸し、その後も高値圏1200円台で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドの形だ。増額修正を好感して上値を試す展開だろう。91年の上場来高値1400円も視野に入りそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る