【注目銘柄】丸尾カルシウムは好業績を評価して急伸、年初来高値を更新

注目銘柄

■14年2月高値も視野

 工業用カルシウム専門メーカーの丸尾カルシウム<4102>(東2)は9日、107円高の1355円まで急伸して年初来高値を更新している。8日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)と通期の利益予想、および配当予想の増額修正を発表した。利益予想の増額は8月に続いて2回目である。好業績を評価して上値を試す展開が期待され、14年2月高値も視野に入りそうだ。

■17年3月期利益予想を2回目の増額修正、配当予想も増額

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(8月5日に売上高を据え置き、利益を増額修正)に対して、売上高を2億28百万円減額して前年同期比1.7%減の56億72百万円、営業利益を1億27百万円増額して同2.4倍の3億27百万円、経常利益を1億36百万円増額して同2.0倍の3億66百万円、純利益を89百万円増額して同2.1倍の2億49百万円とした。円高影響で売上高を減額したが、利益面では高機能製品の売上増加、稼働率の上昇、生産コスト改善への取り組み、設備計画見直しによる減価償却見込額の減少などが寄与して大幅増益となった。

 通期連結業績予想は前回予想に対して、売上高を5億円減額して前期比3.8%減の116億円、営業利益を90百万円増額して同25.9%増の5億10百万円、経常利益を90百万円増額して同22.2%増の5億90百万円、純利益を65百万円増額して同24.6%増の3億85百万円とした。修正後の通期予想に対する第2四半期累計進捗率は売上高48.9%、営業利益64.1%、経常利益62.0%、純利益64.7%と高水準である。通期の利益予想には3回目の増額余地がありそうだ。

 配当予想は期末に創立90周年記念配当5円を実施し、前回予想に5円増額して年間35円(期末一括)とした。16年10月1日付株式併合(5株を1株に併合)を考慮して前期の年間6円を年間30円に換算すると、実質的に前期比5円増配となる。また予想配当性向は20.4%となる。

 11月9日は107円高の1355円まで急伸して年初来高値を更新している。週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待され、さらに14年2月高値1630円も視野に入りそうだ。

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