【業績でみる株価】エンジャパンは17年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増益で通期利益予想も増額修正
- 2016/11/11 15:12
- 業績でみる株価
求人情報サイト「エン転職」運営のエンジャパン<4849>(JQ)が11月10日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は計画超の大幅増益となり、通期利益予想も増額修正した。株価は下値切り上げトレンドを継続し、高値圏で堅調に推移している。好業績を評価して8月の年初来高値、さらに15年12月高値を試す展開だろう。
17年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比22.0%増の148億60百万円、営業利益が同36.6%増の39億28百万円、経常利益が同32.0%増の38億63百万円、純利益が同39.8%増の25億79百万円だった。
期初計画に対して売上高は1億20百万円、営業利益は13億98百万円、経常利益は13億33百万円、純利益は8億99百万円上回る計画超の大幅増益だった。主力の求人情報サイト「エン転職」の求人広告掲載数が四半期ベースで過去最高を更新するなど好調に推移した。利益面ではオンラインプロモーションを効率的に実施したことや人件費が想定を下回ったことも寄与した。
通期連結業績予想は、売上高を9億90百万円減額して同19.0%増の311億10百万円、営業利益を11億円増額して同32.9%増の68億円、経常利益を8億20百万円増額して同28.8%増の65億円、純利益を6億80百万円増額して同59.6%増の44億円とした。
子会社エンワールド・ジャパンの組織体制再構築影響や海外子会社化の為替換算影響で売上高を減額したが、利益面では業務効率化による人員減などで人件費が想定を下回り、第2四半期累計にプロモーション費用が減少したことも寄与する。
株価は8月の年初来高値2280円から一旦反落したが、下値切り上げトレンドを継続し、高値圏で堅調に推している。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して8月の年初来高値、さらに15年12月高値2397円を試す展開だろう。