長谷川香料が9月決算好調で9年ぶりに2000円台を回復

株式市場 銘柄

■米国子会社など伸び純利益は今期も2ケタ増益を見込む

 長谷川香料<4958>(東1・売買単位100株)は14日の13時30分を過ぎて8%高の2007円(145円高)前後で推移し、2007年11月以来、9年ぶりの2000円台回復となった。前取引日の11日に発表した前期・2016年9月期の連結決算が営業利益19%増加となるなど好調で、9月期末配当の増額も好感されている。

 16年9月期は為替差損を計上したものの、米国子会社の好調などにより売上高は前期比0.8%増加し、純利益は同20%の増加となった。同社は米・中・タイ・インドネシア・マレーシアなどに拠点を置き、今期・17年9月期は、各国・地域の嗜好をとらえた香料開発に注力するなどで、売上高は0.9%の増加を見込み、営業利益は9%の増加、純利益は12%の増加を見込む。予想1株利益は95円93銭。株価2000円でのPERは20倍ソコソコにすぎない。

  後場2000円(138円高)11月7日に発表した2017年3月期・第2四半期決算(16年4~9月累計、連結)は、円高の影響などにより企業のIT投資姿勢に温度差が見受けられ、事業別にまだら模様の展開となり、売上高は前年同期比6.7%増加して147.4億円となった一方、営業利益は同6.4%減の11.3億円、純利益は同14.7%減の8.7億円となった。

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