【注目銘柄】アマナは安値圏モミ合い上放れて基調転換、16年12月期第3四半期累計営業黒字化

注目銘柄

■収益改善基調を評価して戻りを試す展開

 CG制作やWeb制作などのビジュアル・コミュニケーション事業を展開するアマナ<2402>(東マ)に注目したい。16年12月期第3四半期累計の連結業績は、営業利益と経常利益が黒字化し、純利益は赤字が大幅に縮小した。通期も黒字化予想である。株価は安値圏モミ合いから上放れて基調転換の動きを強めている。収益改善基調を評価して戻りを試す展開が期待される。

■通期も黒字化予想

 11月10日発表した16年12月期第3四半期累計(1~9月)連結業績は、売上高が前年同期比8.4%増の151億07百万円で、営業利益が2億63百万円(前年同期は9億85百万円の赤字)、経常利益が38百万円(同11億24百万円の赤字)、純利益が82百万円の赤字(同11億03百万円の赤字)となった。

 CGなどビジュアルの制作・販売、およびWebなどコンテンツの企画制作の受託制作が順調に増加した。利益面では増収効果に加えて、前期一時的に増加した人員数を削減したことにより人件費関連費用が減少したことも寄与して営業黒字化、経常黒字化した。純利益は赤字が大幅に縮小した。

 通期の連結業績予想は前回予想(2月18日公表)を据え置いて、売上高が前期比9.7%増の215億60百万円、営業利益が3億円(前期は10億29百万円の赤字)、経常利益が1億20百万円(同11億81百万円の赤字)、純利益が20百万円(同14億66百万円)としている。通期でも収益改善基調が期待される。

 株価は安値圏600円台でのモミ合いから上放れて、11月2日に742円まで上伸する場面があった。第3四半期累計営業黒字化に対してはやや反応薄だが、日足チャートで見ると上向きに転じた25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見るとモミ合い上放れて52週移動平均線を突破し、さらに13週移動平均線が上向きに転じて基調転換の動きを強めている。収益改善基調を評価して戻りを試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る