【株式評論家の視点】グローバルGは子育て支援関連で値ごろ感、リバウンド相場入りとなるか注目

株式評論家の視点

 グローバルグループ<6189>(東マ)は、本年3月18日に東京証券取引所マザーズに上場。同社グループは、子会社の経営管理を主な事業内容とする同社及び保育所等の運営を主な事業内容とする連結子会社2社(株式会社グローバルキッズ及び株式会社ろく)により構成されており、保育所等の運営を通じて次世代を担う子ども達を育成する「子育て支援事業」を主な事業としている。

 同社では、継続して首都圏都心部を中心に新規施設の開設に取り組んでいく方針。また、積極的な新規施設の開設に必要となる人財確保については、これまでの経験者を中心とした人財確保の方針から新卒者採用にも注力することで不足する保育士確報に向けた取り組みを強化するほか、本部管理体制も併せて強化することで効率的な事業運営を行っている。

 11月14日大引け後に発表した前2016年9月期業績実績は、売上高が101億1300万円、営業利益が3億4000万円、経常利益が20億円、純利益が13億5800万円に着地。

 今17年9月期通期業績予想は、売上高が124億8800万円(前期比23.5%増)、営業利益が4億1400万円(同21.6%増)、経常利益が10億4400万円(同47.8%減)、純利益は6億5800万円(同51.6%減)を予定している。保育所の新規開設等による園児数の増加が寄与するため増収を見込んでいるが、補助金収入がなくなり、その反動で経常利益と純利益は減益になる見通し。

 株価は、3月30日につけた上場来の高値3655円から11月15日に上場来の安値1733円と5割調整した。同社グループは、待機児童が集中する東京都23区などの首都圏都心部を中心に運営施設の拡大に注力しているが、今後首都圏以外の大都市を中心に運営施設の開設も進める予定で、安定した成長が見込まれる。公開価格の2000円を割り込んだことから、値ごろ感が出ており、上値抵抗線の26週移動平均線を突破し、リバウンド相場入りとなるか注目されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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