JSPはリアシートコア材「ピーブロック」増設など好感され高値に迫る
- 2016/11/17 10:54
- 株式投資ニュース
■「エンジンの需要はなくなってもこの緩衝素材の需要は増加」の見方
樹脂発泡素材の大手・JSP<7942>(東1・売買単位100株)は17日、10時30分過ぎに2607円(36円高)まで上げて年初来の高値2616円(11月8日)に迫った。16日付で、自動車のバンパーコア材・内装材・リアシートコア材などに幅広く用いられている発泡ポリプロピレン製品「ピーブロック」の成型工場を増設すると発表。期待が集まった。
「ピーブロック」は自動車の軽量化などに資する最新の素材として世界の主要自動車メーカーで使われており、北米地域での製品名は「ARPRO」。「電気自動車などの登場によってエンジンの需要はなくなっても、こうした緩衝素材の需要はむしろ増加する」(調査筋)とされている。第2四半期決算は10月28日に発表済みで、上期としては営業・経常・純利益とも連続最高益を更新。3月通期も連続の最高益更新になる見込みだ。