【注目銘柄】イー・ガーディアンは上場来高値圏で堅調、17年9月期2桁増収増益予想

注目銘柄

■好業績を評価して上値を試す展開

 総合ネットセキュリティ企業のイー・ガーディアン<6050>(東1)に注目したい。SNS投稿監視サービスやゲームユーザーサポートサービスなどを展開している。16年9月期連結業績は大幅増収増益だった。そして17年9月期も2桁増収増益予想である。株価は上場来高値圏で堅調に推移し、9月高値後の自律調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開だろう。

■17年9月期も2桁増収増益予想

 11月7日発表した16年9月期連結業績は売上高が15年9月期比26.3%増の38億13百万円、営業利益が同71.2%増の5億62百万円、経常利益が同58.4%増の5億54百万円、純利益が同82.4%増の3億50百万円だった。

 市場拡大も背景としてソーシャルサポートが同4.6%増収、ゲームサポートが同52.5%増収、アド・プロセスが同22.1%増収、その他が同50.5%増収といずれもと好調に推移した。特にゲームサポートが好調に推移し、稼働率上昇によって売上総利益率が改善(同2.6ポイント上昇の34.1%)した。人件費増加などを吸収して大幅増益だった。ソーシャルサポートでは「LINE公式アカウント運用代行サービス」を開始、ゲームサポートではVR対策専門部隊「チームVRガーディアン」を発足した。

 17年9月期連結業績予想は売上高が16年9月期比17.7%増の44億89百万円、営業利益が同18.1%増の6億63百万円、経常利益が同24.8%増の6億92百万円、純利益が同32.2%増の4億63百万円としている。新規受注やサービスの付加価値向上などで2桁増収増益予想だ。なお11月11日にはアイティエスの全株式を取得(17年1月1日予定)して子会社化すると発表している。デバッグ事業のさらなる強化を図る方針だ。

 株価(16年9月16日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更)は好業績を評価する形でIPO直後11年1月高値1010円を一気に突破し、9月の1522円まで上伸した。その後も上場来高値圏1200円~1400円近辺で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して自律調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る