【株式評論家の視点】フィル・カンパニーは空中店舗フィル・パーク事業を展開、上場初日3015円買い気配

株式評論家の視点

 フィル・カンパニー<3267>(東マ)は、11月18日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社グループは、駐車場の上部空きスペースを活用した空中店舗フィル・パーク事業を展開している。コインパーキングを始めとした駐車場を取り巻く空間が「駐車場としてしか存在し得ない」という半ば常識(固定概念)ともなっていた状況下で「もったいない」という発想から、駐車場上部「未利用」空間を店舗として活用することで「駐車場+空中店舗(建物)」という新たな「常識と価値」を創り出し、オンリーワンかつナンバーワンのサービスとして拡大期を迎えている。

 空中店舗フィル・パーク事業では、土地オーナーに対して駐車場収益を最大限に残す「建築」と連動した投資回収の早い企画、商業テナントとの各種調整業務や初期テナント誘致保証のほか、パートナー(建設会社・設計士)と協業でつくるコストパフォーマンス・タイムパフォーマンスに優れたコンストラクションマネジメント、土地オーナーの事業を成功に導くためのプロセスを一貫してサポートする事業コンサルティングをワンストップで提供している。

 2016年11月期第3四半期業績実績は、売上高が13億0500万円、営業利益が2億円、経常利益が2億1300万円、純利益が1億5800万円に着地。新規竣工プロジェクト数は17件で、本年8月31日現在、フィル・パークの累計プロジェクト数は90件(建設中のプロジェクトを含む)に達している。

 16年11月期の業績予想は、売上高が16億5000万円(前年比10.5%増)、営業利益が2億円(同33.0%増)、経常利益が2億2000万円(同42.6%増)、純利益が1億7000万円(同21.3%増)を見込んでいる。上場で調達する資金は広告費の積み増しや人材獲得、オフィス拡充の追加費用に充て事業の拡大を優先し、年間配当は当面見送る予定。

 株価は、11月18日買い気配のまま取引上場初日の取引を終了。最終気配値は公開価格1310円の2.3倍の3015円。公開株数は34万5000株。本年1月竣工のフィル・パーク神楽坂には、ホステル(旅館業法に基づく簡易宿泊所)業態をテナントとして誘致したほか、同2月竣工のフィル・パーク雑色とフィル・パーク石川台には、小規模保育園を誘致するなど、訪日外国人の増加によるインバウンド需要や待機児童問題を機とした保育園不足という、現在の需要にあった空間づくり(SPACE ON DEMAND)のコンセプトのもと、多種多様なテナント誘致に取り組んでいることが注目を集めている。オンリーワンかつナンバーワンのサービスを提供しテーマに乗っており、IPO人気が続く可能性は高そうだ。(株式評論家・信濃川)

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