カルソニックカンセイは後場もストップ高買い気配を続けKKRによるTOBを材料視

株式市場 銘柄

■TOB開始は2017年2月下旬からだが早くもTOB価格1860円にサヤ寄せ

 カルソニックカンセイ<7248>(東1・売買単位千株)は24日、後場も買い気配のままストップ高の1750円(300円高)で始まり、前取引日(22日)に続いて連日大幅高。引き続き、米国の大手投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)による株式取得が材料視されている。TOB(公開買付)開始は2017年2月下旬を目指すとしたが、早くもTOB価格1860円(予定)にサヤ寄せする相場になった。

 KKRによる買収は、日本経済新聞が10月28日付に続いて11月22日付けで伝え、カルソニックカンセイの株価も各々当日に急伸しながら二段階的に上値を追う展開になっている。カルソニックカンセイは11月22日付で「公開買付けに関するお知らせ」を発表。
公開買付者はKKRグループのCKホールディングスで、現在、日産自動車<7201>(東1)が保有するカルソニックカンセイの株式(所有割合41.50%)も取得。カルソニックカンセイの株式は、場合によっては場上廃止もあり得るとした。

 KKRは昭和51年に設立された世界有数のプライベート・エクイティ投資を含む総合資産運用会社で、ニューヨーク証券取引所にも上場している。日本では平成18年の東京オフィス開設以降、日本市場における投資活動も積極的に取り組んでいる。

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