【株式評論家の視点】エディアは底値を確認、蒼の彼方のフォーリズムに期待感

株式評論家の視点

 エディア<3935>(東マ)は、本年4月15日に東京証券取引所マザーズに上場。1999年の創業以来、いち早くエンタメ性を重視したモバイルサービスを提供している。2010年からはソーシャルゲーム、2013年からはスマホゲームの提供も開始。各アプリの企画、設計はもちろん、自社アプリの分析に基づく高いノウハウをもとに、各プラットフォーム、アプリケーションのジャンルに応じた細かなコンサルティングの提供を行っている。また、ゲームアプリを提供するために必要な、各プラットフォーム事業者への申請サポートや、運用後のユーザーサポートの相談、開発受託、共同運用なども提供している。

 主なサービスとしてゲームサービスでは、スマートフォンアプリマーケットや、様々なSNSプラットフォームへ、ゲームアプリケーションを提供している。ライフサポートサービスでは、人々の生活がより楽しくなるような生活に密着したサービスを各種提供している。

 今2017年2月期第2四半期業績実績は、売上高が3億1200万円、営業損益が700万円の赤字、経常損益が700万円の赤字、最終損益が7000万円の赤字に着地。

 通期業績予想は、売上高が15億0300万円(前期比19.2%増)、営業利益が4500万円(同72.2%減)、経常利益が3000万円(同80.7%減)、最終損益が3800万円の赤字(同1億5800万円の黒字)を見込む。

 株価は、6月6日につけた上場来の高値5100円から11月9日に上場来の安値1733円と66%調整。同17日安値1795円と売り直されて公募価格1630円を割り込まず底値を確認した感はある。ゲーム事業において、新規のアライアンスタイトルが、計画を下回り、当該ゲームタイトルの収益性が低下したため、減損損失を計上したことを株価に織り込んだ。大人気ゲーム『蒼の彼方のフォーリズム』に対する期待感が底流にあるほか、ライフサポートサービス事業においては、App Store、Google Play向け本格ナビゲーションアプリ『MAPLUS+声優ナビ』に新規コンテンツの投入を行うなど、引き続き注力しており、来18年2月期業績は上向く見通し。ここから底値圏に接近する場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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