アイリッジは飛騨信用組合と共同でブロックチェーン技術を活用した電子地域通貨の商用化を開始

図=<さるぽぽ倶楽部コイン(仮称)利用イメージ>

■金融業界初、地域創生の取り組みとして

 アイリッジ<3917>(東マ)は30日、飛騨信用組合と共同でフィンテックソリューションによる地域創生の取り組みとして、スマートフォンアプリを活用した電子地域通貨のプラットフォームを導入すると発表した。

 金融機関による地域通貨の電子化は業界初であり、地域密着型の金融機関として、利用者のメリットを確保しながら地域経済活性化を目指す。併せて金融機関自身の収益にも資するビジネスモデルを実現し、全国の金融機関や自治体等に向けて提供を開始するとしている。

 同プラットフォームはブロックチェーン技術を活用し、セキュリティを確保しながら、システム投資コストの低減を可能とする利便性の高い金融サービスを実現する。

 第1弾として来春、飛騨信用組合の職員を対象とし、「さるぼぼ倶楽部コイン(仮称)」を導入し、商品化に向けた実証実験を行う。同実証実験を通じて、技術、セキュリティ、法制度や運用面における課題を抽出・検証し、来夏の実現を目指す。

 電子地域通貨「さるぼぼ倶楽部コイン(仮称)」は、地域限定で利用できる地域通貨で、地域住民や訪日外国人向けに提供する電子通貨である。スマートフォン上で利用できるため、地域通貨の印刷・流通コストを減らすことが可能だ。ユーザーは現金でコインをチャージし、加盟店での支払いをキャッシュレスで行うことができる。店舗側は導入に際し、決済端末等の大規模なシステム投資が要らず、クレジットカードなど他決済システムとくらべ初期費用や決済手数料を低く抑えられるため、手軽に導入することができる。なお、導入については、飛騨信用組合が提供する『さるぼぼ倶楽部』の加盟店(さるぼぼ倶楽部ファミリー店)からスタートする方針である。

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