三菱商事が日立製作所とのドローン合弁新会社など好感して逆行高

株式市場 銘柄

■日経平均は下げ幅を広げるが資源株人気にも乗る

 三菱商事<8058>(東1・売買単位100株)は5日の後場、13時を回って2550.0円(24.0円高)前後となり、日経平均が下げ幅を広げて160円安(1万8260円)となる中で逆行高となっている。5日付で、日立製作所<6501>(東1)とドローン(小型無人飛行物体)を活用した産業用総合リモートセンシングサービス会社を設立すると発表。期待が広がった。

 発表によると、設立する新会社の出資比率は三菱商事66%、日立製作所34%。営業開始は12月5日。農業分野では、専用ドローンによる正確かつ効率的な農薬散布のサービスや作物の生育状況の分析結果を提供するサービスを行い、建設分野では、現場において各部品につけたICタグをドローンで読み取ることで、効率的かつ安全に部品の加工状態や在庫状況を確認できるサービスを2017年から提供開始する。

 三菱商事の株価は12月2日に2560.0円まで上げて年初来の高値を更新した。このところは、OPEC(石油輸出国機構)の減産決議による原油価格の回復を受け、資源価格の国際的な回復期待などが強まる形でジリ高基調が続いている。

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