【注目銘柄】原田工業は14年高値目指す、17年3月期第2四半期累計が計画超で通期増額の可能性

注目銘柄

 自動車用アンテナ大手の原田工業<6904>(JQ)に注目したい。17年3月期大幅増益予想である。第2四半期累計が計画超となり、進捗率が高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は年初来高値を一気に更新した。14年11月高値を目指す展開だろう。

 17年3月期連結業績予想は売上高が16年3月期比7.4%減の400億円、営業利益が同29.8%増の14億円、経常利益が同2.9倍の11億円、純利益が8億円(16年3月期は94百万円の赤字)としている。為替影響で減収だが、国内やアジアでの販売が好調に推移し、コスト構造改革計画の実施による原価率改善・購入部材コストダウン効果が寄与する。

 第2四半期累計はコストダウン効果などで為替影響や特別損失計上を吸収して計画超の大幅増益だった。そして通期会社予想に対する進捗率は売上高50.9%、営業利益75.5%、経常利益58.9%、純利益49.9%と高水準である。11月以降の円安進行も寄与して通期予想は増額の可能性が高いだろう。

 なお11月25日には、ヨコオに対する特許権侵害訴訟に関して東京地方裁判所から11月24日付で当社主張を認める内容の判決が言い渡されたと発表している。

 株価は第2四半期累計連結業績や円安進行を好感する形で動意づき、4月高値の274円を一気に突破して年初来高値を更新した。11月25日には330円まで上伸する場面があった。週足チャートで見ると13週移動平均線、26週移動平均線、そして52週移動平均線がいずれも上向きに転じた。14年11月高値396円を目指す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る