【株式評論家の視点】エルテスは高い成長が続く見通し、IPO人気が続く可能性あり

株式評論家の視点

 エルテス<3967>(東マ)は、11月29日に東京証券取引所マザーズに上場。「リスクを解決する社会インフラの創出」をミッションに、リスクに特化したビッグデータ解析をもととして、ソーシャルリスクを中心としたデジタルリスクを検知・解決するソリューションを提供している。デジタルリスクとは、インターネット上での炎上・情報漏洩・従業員による内部不正・産業スパイ等、企業の競争力にも影響を与える重大なリスクを指し、同社ではそのデジタルリスクを分析することで、企業が抱える課題を解決するサービスを大手企業中心に300社以上に提供している。

 ソーシャルリスクでは、独自の炎上データベースを活用した検知システムにより、ソーシャルリスクをいち早く検知することを可能としている。また、大学等の複数の研究機関との共同研究により、画像検知システムの開発や自然言語解析にも取り組んでいる。インターナルリスクでは、国立研究機関との共同研究により実現した、人の行動分析に特化した人工知能(AI)技術を使い、内部要因による情報セキュリティ事故予防に着目した内部不正検知を提供している。

 今2017年2月期第2四半期業績実績は、売上高が6億6100万円、営業利益が1億1600万円、経常利益が1億1400万円、純利益が7100万円に着地。前16年2月期第2四半期においては、四半期報告書を作成していないため、前16年2月期第2四半期の数値と対前年同四半期増減率の記載をしていないが、ソーシャルリスクモニタリングサービス、ソーシャルリスクコンサルティングサービスが伸長したほか、ソーシャルリスクモニタリングサービスのラインアップの充実を企図した他社とのアライアンス推進が寄与した。

 今17年2月期業績予想は、売上高が13億6900万円(前期比42.6%増)、営業利益が1億8400万円(同36.3%増)、経常利益が1億6500万円(同26.0%増)、純利益が1億1200万円(同27.3%増)を見込む。第2四半期営業利益は年計画に対する進捗率が63%と順調に推移しており、通期計画は達成出来る見通し。上場で調達した資金はシステム投資や業容拡大のための人員採用に充てる計画で、配当については無配を予定している。

 株価は、上場2日目の11月30日に公開価格1790円の3.6倍相当の6510円で初値をつけ、12月1日高値8810円と買われた後、モミ合っている。電通、NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション、SOMPOリスケアマネジメントと提携。2015年に産業革新機構、マイナビ等からの資金調達し、リスクインテリジェンス事業をスタート。過去5年、平均40%強の売上成長を継続し、着実に市場開拓を遂げているが、ネット炎上、レピュテーション改善、情報漏洩、金融犯罪、テロというリスク案件は増加しており、今後も高い成長が続く見通し。7000円どころが目先の下値として意識された感はあり、短期狙いの買いが流入しており、IPO人気が続く可能性はありそうだ。(株式評論家・信濃川)

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