【狙い場・買い場】住友大阪セメントは日経225採用で出遅れ感顕著、増収増益で年6円配当狙い有効

狙い場・買い場

住友大阪セメント<5232>(東1)は下値不安が少なく割安感があり、日経225採用の低位銘柄として出遅れ感があり注目したい。

主力のセメント関連のほか、鉱産品関連、建材関連、光電子関連、その他事業を手掛けている。セメント業界では、セメント国内需要が前年同期を1.3%下回る22,610千トンとなった一方、輸出は前年同期を11.1%上回り、輸出分を含めた国内メーカーの総販売数量は、前年同期を1.2%上回る27,051千トンと増加した。

この中で、同社グループは、セメントをはじめとする各種製品の安定供給を推進するとともに、持続的発展を目指し、グループを挙げてコスト削減等への取り組みに注力している。

2015年3月期業績予想は、売上高が2360億円(前期比0.4%増)、営業利益が220億円(同2.3%増)、経常利益が230億円(同2.7%増)、純利益が121億円(同9.2%減)を見込んでいる。年間配当は6円(同1円増)と増配を予定している。

株価は、昨年3月25日につけた昨年来の高値448円から同10月16日安値318円と調整し三段下げ終了。その後、340円割れを下値にモミ合いを続けている。

セメント国内市場は20年の東京五輪関連工事が一巡すれば需要が減る見通しだが、収益体質の改善により、国内で年間100億円の純利益が見込まれる体質に生まれ変わっているほか、アジア・太平洋を中心とした海外需要の取り込みに対する期待感がある。また、配当性向2割目標、自社株買いを検討してることが注目される。今期予想PER11倍台と割安感があり、日経225採用の出遅れ低位銘柄として底上げが期待されそうだ。(N)

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