【話題】「裏のカジノ関連株?」コメ兵は8%高、カジノ法案に皮肉な見方も

■カジノで負けた客がブランド品を換金する需要の増加を先取るとか

 ブランド品買い取り販売などのコメ兵<2780>(東2・売買単位100株)は14日の前場、8%高の1448円(105円高)となり、同じくネット型リユース事業のマーケットエンタープライズ<3135>(東マ・売買単位100株)は2%高だが3日続伸基調となった。

 12月20日に類似業態の新規上場銘柄・リネットジャパングループ(銘柄コード番号3556、東証マザーズ)が上場する予定のため、この業界が改めて評価し直されることに期待する雰囲気があるようだ。

 ただ、市場関係者によると、コメ兵などの買い材料には「裏のカジノ関連銘柄」としての見方もあるとされる。例の「カジノ解禁法案」(カジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備推進法案)の成立に向けた動きに関連して、「マカオなどでは、カジノで負けた人が手持ちのブランド品を売却する目的で質屋のような買い取り店が軒を連ねる裏通りがあり繁盛している」(市場関係者)として注目する動きがあるという。

 「表のカジノ関連株」としては日本金銭機械<6418>(東1)オーイズミ<6428>(東1)などが代表格だが、前場は朝高のあと伸びきれず軟調。カジノ法案が14日にも参院本会議で可決される見通しと伝えられたが、これらの銘柄は法案の可決によって当面の期待材料に出尽くし感が広がると警戒する様子があった。

 コメ兵やマーケットエンタープライズがカジノの両替屋さんや質屋さんの代わりになるかどうかは定かでないが、たとえばマーケットエンタープライズでは、「ReRe(リリ)」などのサイトにネット上でも商品のコンディションに不安に感じることなく購入できる方式を採用し、買い取り販売する商品の1点1点に明確で詳細な7つのランクを設けるなどの新機軸を盛り込み、ネット上でも商品のコンディションに不安に感じることなく購入できる方式を拡充した。こうした企業努力が株価にも投影されてきたのかもしれない。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る