【新規上場(IPO)銘柄】セグエグループの事業環境は明るいが、目先乱高下の展開へ

株式市場 IPO 鐘

 セグエグループ<3968>(JQS)は、12月21日に東京証券取引所JASDAQに上場した。純粋持株会社である同社のもと、連結子会社4社にてITシステムにおけるITインフラとネットワークセキュリティ製品に係る設計、販売、構築、運用、保守サービスを一貫して提供できる体制を整え、「ITソリューション事業」を展開している。一方で、遠隔から管理、監視を行うサービスの展開や市場のニーズを満たす独自製品の開発も行っている。純粋持株会社である同社は、連結子会社の管理と支援を行っている。

 同社グループは、「ITソリューション事業」の単一セグメントだが、販売内容によって、「ソリューションプロダクト事業」と「ソリューションサービス事業」に区分している。ソリューションプロダクト事業では、子会社のジェイズ・コミュニケーション株式会社が開発する製品を含めたITシステムの構築に必要なセキュリティ製品とITインフラ製品の販売を行っている。ソリューションサービス事業では、ソリューションプロダクト事業の製品販売に付随する設計構築サービスと保守サービス、その他人材派遣、監視サービスなどの販売を行っている。

 2016年12月期第3四半期業績実績は、売上高が50億0900万円、営業利益が1億2900万円、経常利益が1億4100万円、純利益が9500万円に着地。Wi-FiなどのITインフラ製品とソリューションを中心に販売が増加している。

 16年12月期業績予想は、売上高が68億7800万円(前期比11.4%増)、営業利益が1億9100万円(同48.7%増)、経常利益が2億6300万円(同84.0%増)、純利益が1億5300万円(同55.0%増)を見込む。上場で調達した資金は、研究開発に投じ自社製品を拡充する計画で、無配を予定している。

 株価は、上場2日目の12月22日に公開価格1700円の3.23倍相当の5500円で初値をつけ、同26日高値7500円と買い進まれた後、28日安値5810円と下げてモミ合っている。マイナンバー制度への対応を含むセキュリティ向けのシステム投資等の需要が底堅く推移しており、同社の事業環境は明るく成長が続くとの見方から公開価格を大きく上回ったため、その反動で目先は乱高下する展開を予想する。2017年12月期業績見通しに対する期待感があり、短期的な売りが一巡すれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■干支格言「辰巳天井、午尻下がり」は再現するか  新年あけましておめでとうございます。いよいよ20…
  2. ■漢字が示す社会不安と物価問題、関連株に広がる待ち伏せ投資の妙味  2025年の世相を映す「今年の…
  3. ■AI相場と政策転換が映す日本株の行方、6万円挑戦か調整か  2025年、日経平均株価は史上最高値…
  4. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  5. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  6. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る