【銘柄フラッシュ】ウインテストなど急伸し東芝はストップ安目前まで急落

銘柄

 29日は、東芝<6502>(東1)が昨日のストップ安に続き朝方に25.5%安となり、ストップ安目前まで急落。大引けは17.0%安。数千億円の減損損失の可能性を発表して以降、この3日間で今朝の安値まで50%近くの下落となった。ただ、出来高、売買代金とも全銘柄の中で1位の大商いとなり、経験則ではいったん底を打つ可能性もあるとの見方が。

 東証1部の値上がり率1位(上場投信を除く)はオルトプラス<3672>(東1)の17.7%高となり、引き続きグリー<3632>(東1)ソニー<6758>(東1)グループとの提携によりグリー向けのゲーム開発に幅が出ることなどが材料視されて2日ぶりに高値を更新。2位はエアバッグのタカタ<7312>(東1)となり、米ウォールストリート紙の報道として米司法省との和解観測が伝えられストップ高の16.5%高。3位はアビスト<6087>(東1)となり、業績好調で買い安心感があるところに、いちよし証券が新規に投資判断を開始しフェアバリューを4700円と伝えられて11.3%高。

 東京個別指導学院<4745>(東1)は12月9日に第3四半期の新規入会者数・在籍生徒数を発表し、その前日あたりからから上昇ピッチが鋭角化する形で上昇しており、日増しに値幅妙味を増すので師走相場のモチ代稼ぎにピッタリとされて連日高値の7.1%高。enish(エニッシュ)<3667>(東1)はブラウザゲームの一部譲渡などが好感され6.3%高。川田テクノロジーズ<3443>(東1)はホテルオークラ東京の建替え工事を請け負ったとされ五輪競技会場のようなコスト削減はないとの見方あり5.7%高の高値更新。ゼンリン<9474>(東1)は引き続きドローン事業でKDDI<9433>(東1)との提携が好感されて4.9%高の連日高値。

 ウインテスト<6721>(東2)は12月15日発表の四半期決算が赤字拡大にもかかわらず株価がほとんど無反応だったことが強い証拠との見方あり、後場次第高となって前場の高値を抜き勢いがあるとされて23.3%高。スガイ化学工業<4120>(東2)は抗ウイルス薬の中間対などがあり鳥インフルエンザとの関連などが材料視されて19.5%高。トレックス・セミコンダクター<6616>(東2)は自己株式を除く発行株数の13%を11月末に消却した効果などへの期待が再燃とされて4.8%高と出直り拡大。

 アークン<3927>(東マ)は米大統領選を巡るロシアのサイバー攻撃疑惑に対し米国政府が29日に報復措置を発表すると伝えられマルウェア系情報セキュリティが注目された上、未上場会社への出資・提携が好感されてストップ高の15.4%高。トライステージ<2178>(東マ)は四半期決算が好調で通期予想の増額が好感されて12.4%高の急伸。ベステラ<1433>(東マ)は2017年1月31日現在の株主を対象に1株を3株に分割することを発表済みのため新春相場で人気化しやすい銘柄とされて先取り買いが入り連日高値の8.5%高。

 アイフリークモバイル<3845>(JQS)は引き続き中国の映像・VR会社との提携により最新のVR・映像コンテンツを来年1月の「ウェアラブルEXPO」で公開とされて3日連続ストップ高の28.4%高。セグエグループ<3968>(JQS)は12月21日上場後の下値が固く比較対象銘柄と位置づけられるアークン<3927>(東マ)がストップ高のため連想買いが入ったとされて急伸しストップ高の16.7%高。IGポート<3791>(JQS)は経産省の2016年度「ロボット導入実証事業」に採択された接客対応ロボットが一般的なロボではなくヒットアニメのキャラクターである点で期待大とされて10.9%高の大幅続伸となった。

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