【注目銘柄】ローツェの17年2月期第3四半期累計大幅増益で通期予想は再増額の可能性
- 2017/1/11 09:46
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半導体ウェハや液晶ガラス基板の搬送装置メーカーであるローツェ<6323>(東1)に注目したい。1月10日発表した17年2月期第3四半期累計の連結業績は大幅増収増益だった。通期予想は再増額の可能性がありそうだ。株価は調整一巡して戻り歩調だ。16年9月の上場来高値を試す展開が期待される。
17年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結業績は、売上高が前年同期比28.3%増の147億67百万円、営業利益が同2.0倍の35億17百万円、経常利益が同92.5%増の33億36百万円、純利益が同73.0%増の24億35百万円だった。
台湾や韓国の主要取引先からの受注および販売が好調に推移した。ウェハ搬送機は同28.8%増収、ガラス基板搬送機は39.6%増収だった。バイオ・ゲノム関連装置では自動培地交換機能搭載のインキュベータ「CellKeeper」の販売を開始した。増収効果で大幅増益だった。
通期の連結業績予想(10月11日に増額修正)は、売上高が前期比3.9%増の207億11百万円、営業利益が同35.0%増の39億66百万円、経常利益が同33.6%増の39億79百万円、純利益が同27.7%増の27億61百万円としている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.7%、営業利益が88.7%、経常利益が83.8%、純利益が88.2%と高水準である。半導体・液晶関連の設備投資需要が高水準であり、通期予想は再増額の可能性がありそうだ。
なお1月10日には、関連会社のISTJの株式を追加取得して完全子会社化すると発表した。グループのライフサイエンス事業の中核と位置付けて、ライフサイエンス事業の強化を図る。
株価(16年8月10日付で東証2部から東証1部に市場変更)は16年9月の上場来高値2509円から一旦反落したが、12月9日の直近安値1457円から切り返して戻り歩調だ。1月10日には1893円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線を突破した。また週足チャートで見ると13週移動平均線を突破し、続いて26週移動平均線突破の動きを強めている。調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。