【新規上場(IPO)銘柄】デュアルタップは海外での不動産紹介ビジネスが注目

株式市場 IPO 鐘

 デュアルタップ<3469>(JQS)は、昨年7月21日に東京証券取引所JASDAQに上場。同社グループは、販売及び開発において自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」シリーズの高級感ある仕様の提供を徹底することで、ブランド力の強化と投資家や入居者等様々な顧客に対する多様な価値の提供に注力しているほか、賃貸管理において自社販売物件以外の物件管理獲得にも取り組み企業の基盤強化を図っている。

  不動産販売事業では、自社ブランドマンション「ジーベック」シリーズの販売と開発エリアの拡大に注力。東京23区のうち、城南と城北エリアに加えて城東エリアまで拡大。不動産賃貸管理事業においては、主に自社開発物件の販売に伴う管理契約の新規獲得により管理戸数が増加。地域の不動産仲介業者とのコミュニケーションを積極的に行うことで同社管理物件の認知度の向上に注力。不動産仲介事業では、同社子会社の株式会社Dualtap Property Managementにて、インターネット媒体による集客の見直しを図り、業務の効率化と収益力の拡大。海外不動産事業においては、同社子会社の株式会社Dualtap Internationalにてこれまで主軸としてきたマレーシアとシンガポールに加えタイの不動産紹介ビジネスに注力し、活動エリアと顧客層の拡大を図っている。

 今2017年6月期第1四半期業績実績は、売上高が14億7200万円、営業利益が4600万円、経常利益が1400万円、純利益は100万円に着地。

 今17年6月期業績予想は、売上高が94億6800万円(前期比35.3%増)、営業利益が4億4000万円(同7.1%増)、経常利益が3億3300万円(同1.1%増)、純利益が2億1300万円(同1.1%増)を見込んでいる。配当は期末一括30円継続を予定している。

 株価は、昨年7月22日につけた上場来高値2611円から同11月9日に上場来安値1142円まで調整を挟んで同12月20日高値1840円と上昇。上げ一服し、1月11日安値1468円と下げている。昨年11月に同社の子会社である株式会社Dualtap International が、株式会月社オウチーノ主催のタイ不動産セミナーにて講演を行うなど、海外における不動産紹介ビジネスの展開は注目される。今期予想PER8倍台と割安感があり、配当利回り約2%と利回り妙味もソコソコあり、13週移動平均線に届き下げ渋ったことで、目先調整一巡感が出ている。今期業績予想の上振れが観測されており、2月10日に予定されている第2四半期決算の発表に期待は持てる。日柄調整が進めば、上値追い態勢に入ることが予想される。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る