乃村工藝社は17年2月期第3四半期累計が大幅増益で通期予想に増額余地

株式市場 銘柄

 ディスプレー企画・設計・施工・運営監理最大手の乃村工藝社<9716>(東1)が1月11日発表した17年2月期第3四半期累計は大幅増益だった。通期業績予想に増額余地がありそうだ。インバウンド対応関連、20年東京五輪関連、統合型IR関連と事業環境は良好である。株価は好業績を評価して16年4月高値を試す展開となりそうだ。

 17年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結業績は、売上高が前年同期比8.1%増の819億70百万円となり、営業利益が同41.7%増の58億77百万円、経常利益が同41.3%増の60億49百万円、そして純利益が同55.1%増の39億78百万円だった。

 大型案件の計上が少なかった専門店市場や広報・販売促進市場が減収だが、ホテルやアミューズメント施設の改修需要などで余暇施設市場が大幅増収となり、その他市場におけるブライダル、オフィス、研修施設などの大型案件の完工も寄与した。大型案件の原価管理徹底による売上総利益率向上も寄与して大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比6.1%増の1150億円、営業利益が同16.0%増の70億円、経常利益が同14.5%増の71億円、純利益が同17.1%増の45億円としている。

 受注環境が堅調であり、採算性向上も寄与して大幅増益予想である。また通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高71.3%、営業利益84.0%、経常利益85.2%、純利益88.4%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

 事業環境は良好である。インバウンド対応など観光関連投資で都市部の大型商業施設、大型ホテル、空港関連施設の改装案件が増加し、アミューズメント施設やテーマパーク等の設備投資も増加傾向である。今後は20年東京五輪に向けた動きも活発化する。またカジノ法案(統合型IR法案)成立によって、さらなる需要増加が期待される。

 株価は1月5日に1749円まで上伸して16年11月の戻り高値1766円に接近している。自律調整が一巡したようだ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。好業績を評価して16年4月高値1976円を試す展開となりそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■米国政治と金融政策が揺さぶる新年相場  新春相場は、1月早々から重要イベントや主要経済指標の発表…
  2. ■干支格言「辰巳天井、午尻下がり」は再現するか  新年あけましておめでとうございます。いよいよ20…
  3. ■漢字が示す社会不安と物価問題、関連株に広がる待ち伏せ投資の妙味  2025年の世相を映す「今年の…
  4. ■AI相場と政策転換が映す日本株の行方、6万円挑戦か調整か  2025年、日経平均株価は史上最高値…
  5. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  6. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る