【業績でみる株価】PR TIMESはIPO直後の16年4月高値目指す、17年2月期第3四半期累計は2桁営業増益
- 2017/1/13 11:36
- 業績でみる株価
プレスリリース配信サイト運営のPR TIMES<3922>(東マ)が1月12日発表した17年2月期第3四半期累計の連結業績は2桁営業増益だった。通期ベースでも好業績が期待され、増額余地がありそうだ。株価は戻り歩調だ。好業績を評価してIPO直後の16年4月高値を目指す展開が期待される。
17年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結業績は、売上高が前年同期比26.7%増の10億18百万円、営業利益が同13.8%増の2億26百万円、経常利益が同9.3%増の2億13百万円、純利益が同12.1%増の1億41百万円だった。
ニュースリリース配信サイト「PR TIMES」の利用企業数が順調に増加して2桁営業増益だった。ユーザベースのNewsPicksや主婦の友社の暮らしニスタなどと提携し、プレスリリース転載を拡充した。ビジュアル(画像・動画)の活用も寄与した。利用企業数は16年10月に1万5000社を突破し、国内上場企業の約29%の企業に利用されている。
通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比20.4%増の13億円、営業利益が同21.6%増の2億19百万円、経常利益が同19.8%増の2億11百万円、純利益が同16.3%増の1億33百万円としている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が78.4%、営業利益が103.4%、経常利益が100.7%、純利益が105.7%で、利益は超過達成している。第4四半期は季節要因で売上高が減少する傾向があり、成長に向けた先行投資を積み増すとして通期予想を据え置いたが、増額余地がありそうだ。
株価は戻り歩調で1月11日には1812円まで上伸する場面があった。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となり、26週移動平均線も上向きに転じて先高感を強めている。好業績を評価してIPO直後の16年4月高値2590円を目指す展開が期待される。