【注目銘柄】ダイヤモンドダイニングは17年2月期第3四半期累計大幅増益で通期利益増額修正、既存店が計画超
- 2017/1/16 10:04
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ダイヤモンドダイニング<3073>(東1)に注目したい。複数業態の居酒屋やアミューズメント施設などをチェーン展開している。1月13日発表した17年2月期第3四半期累計が大幅増益となり、通期利益予想を増額修正した。営業利益と経常利益は2回目の増額修正である。株価は昨年来高値更新の展開だ。好業績を評価して15年の上場来高値を試す展開が期待される。
17年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.5%増の223億07百万円、営業利益が同3.3倍の8億99百万円、経常利益が同3.5倍の9億18百万円、純利益が5億24百万円の黒字(前年同期は2億58百万円の赤字)だった。
国内飲食事業において、前期新規出店38店舗および今期新規出店9店舗が順調に立ち上がり、既存店も100.4%と堅調に推移した。国内飲食事業の原価率改善や販管費抑制も寄与して大幅増益だった。海外飲食事業、アミューズメント事業、ライセンス事業を含むグループ全体の店舗展開は新規出店16店舗、退店8店舗、業態変更8店舗で、期末総店舗数は281店舗だった。
通期連結業績予想は、売上高は据え置いて前期比2.7%増の306億32百万円、営業利益を2億35百万円増額して同56.1%増の14億87百万円、経常利益を2億29百万円増額して同51.3%増の13億46百万円、純利益を2億47百万円増額して5億50百万円の黒字(前期は2億62百万円の赤字)とした。
新規出店数は計画を下回っているが、既存店売上が前年実績および計画を上回って推移しているため売上高を据え置いた。利益面では新規出店を含む設備投資の精査や修繕費の抑制などが寄与する見込みだ。なお16年9月1日付で持分法適用関連会社化したゼットン<3057>(名セ)とのシナジー効果を目指すとしている。
株価は昨年来高値を更新して1月16日は1384円まで上伸。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して15年1月の上場来高値1706円を試す展開が期待される。