【注目銘柄】ダイヤモンドダイニングは17年2月期第3四半期累計大幅増益で通期利益増額修正、既存店が計画超

注目銘柄

 ダイヤモンドダイニング<3073>(東1)に注目したい。複数業態の居酒屋やアミューズメント施設などをチェーン展開している。1月13日発表した17年2月期第3四半期累計が大幅増益となり、通期利益予想を増額修正した。営業利益と経常利益は2回目の増額修正である。株価は昨年来高値更新の展開だ。好業績を評価して15年の上場来高値を試す展開が期待される。

 17年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.5%増の223億07百万円、営業利益が同3.3倍の8億99百万円、経常利益が同3.5倍の9億18百万円、純利益が5億24百万円の黒字(前年同期は2億58百万円の赤字)だった。

 国内飲食事業において、前期新規出店38店舗および今期新規出店9店舗が順調に立ち上がり、既存店も100.4%と堅調に推移した。国内飲食事業の原価率改善や販管費抑制も寄与して大幅増益だった。海外飲食事業、アミューズメント事業、ライセンス事業を含むグループ全体の店舗展開は新規出店16店舗、退店8店舗、業態変更8店舗で、期末総店舗数は281店舗だった。

 通期連結業績予想は、売上高は据え置いて前期比2.7%増の306億32百万円、営業利益を2億35百万円増額して同56.1%増の14億87百万円、経常利益を2億29百万円増額して同51.3%増の13億46百万円、純利益を2億47百万円増額して5億50百万円の黒字(前期は2億62百万円の赤字)とした。

 新規出店数は計画を下回っているが、既存店売上が前年実績および計画を上回って推移しているため売上高を据え置いた。利益面では新規出店を含む設備投資の精査や修繕費の抑制などが寄与する見込みだ。なお16年9月1日付で持分法適用関連会社化したゼットン<3057>(名セ)とのシナジー効果を目指すとしている。

 株価は昨年来高値を更新して1月16日は1384円まで上伸。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して15年1月の上場来高値1706円を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る